鉄筋の段取りや加工職人は、建築や土木工事で必要とされる鉄筋コンクリートの構造体を作るために、鉄筋(鋼材)を加工、組み立てる専門職です。この職種は、建物の強度や安全性を支える基礎となる工程を担当することから正確な技術と力仕事が求められる重要な仕事です。
具体的には、図面の読解や鉄筋の段取り、加工、組み立てという流れで行われ、品質管理や安全管理も求められます。
建築や土木工事では、設計図や施工図を読み解き、鉄筋の種類、サイズ、配置場所を正確に理解する必要があり、設計図や施工図をもとに、必要な鉄筋の数量やサイズを計算し、工事現場での作業がスムーズに進むように、材料の準備や搬入の段取りを行います。作業の流れを計画し、鉄筋が必要な時に、必要な場所へ効率良く供給されるようにする役割を担っています。
また、手動や機械を使って、図面に基づいたサイズや形状に鉄筋を切断、曲げる作業も行われ、加工した鉄筋を必要な形に組み上げるための準備作業などもあります。加工された鉄筋を、図面の指示に従って、建築や土木構造物の指定された位置に配置し、組み立てていきますが、その際には、ワイヤーを使用して手結束する方法や、結束機を使用する方法などを駆使し、鉄筋同士を結束する作業なども行われます。
施工された鉄筋が設計通りに正確に組み立てられているかを確認し、品質管理を行い、安全規準や建築基準に準じた作業を保証します。
鉄筋工事の作業は、重い鉄筋を扱うため、適切な持ち運び方や配置方法に注意を払う必要があり、工事中の自身の安全はもちろん、周囲の作業者や通行人の安全を確保するための措置も講じられます。
鉄筋職人は、建築物や橋梁などの構造体の強度と安全性を確保するために不可欠な役割を担っており、高い技術力と体力、正確性が求められる専門職であり、その技術は経験を積むことで磨かれていきます。
2024.03.20